危険物標識とはこんなものがある
危険物標識は人々の安全にかかせないもの、そしてそれはたくさんの種類があります。まずは危険物とは一体どういうものがあるのか、消防法で定められているそれらを含めて危険物標識について紹介いたします。
消防法における危険物とは

安全に過ごしていると思っていても、実は身の回りにはたくさんの危険が潜んでいます。そしてそれらをきちんと視認できるようにし、危険を見える化しているのが標識なのです。そしてその中でも消防法で定められているのが危険物標識、取扱いを間違えれば大惨ことになるそれらに注意を向けて危険から人々の安全を守っているのが危険物標識です。しかし危険物とは一体どういうものが該当するのか?ここではそれについて詳しく紹介いたします。危険物は本当にたくさんのものがありますが、今回示しているのはその中でも「消防法で定義されたもの」となっています。
そして消防法で示しているのが火災の発生について、火災を発生させる危険性が高い物質について示されています。消防法上の危険物には可燃物、支燃物という分類があります。可燃物は燃えやすい物質という意味でガソリンや灯油など燃料ここに含まれています。引火性の高い物質であるこれらや、爆弾の材料として有名なニトログリセリンやトリニトロレルエンなどがあります。ニトログリセリンなんかは取扱い自体注意が必要なもの、見ているだけでいずれも危険物だというのがわかります。
気泡が発生しただけで爆発など本当に危険なものです。そしてこれら可燃物の他に支燃物というものがあり、こちらは不燃物ではあるものの酸素供給減になるものです。酸素を供給するとより火災は激しくなるもの、そして支燃物は火災の発生源になる可燃物の燃焼を助長する効果があるものを指しています。しかしこれだけではどんなものが該当するかわからないものです。主にあげられるものは硝酸などで、刺激臭があり人体にも悪影響を及ぼすものなので普段の生活ではそこまで触れることがないものとなっています。工場などの一部では普段から扱っているものの、日常生活で利用するかというとそこまでイメージがないものかもしれないです。ガソリンや灯油などはともかく、ニトログリセリンや硝酸は普段はそうそう見るものではないものです。しかしいずれも消防法で定められた危険物、標識を作って危険を伝えているのでイメージになくても標識で判断してそれが危険だと認識する必要があります。
消防法とはどういうもの?

危険物は消防法で定められていますが、それは一体どういうものなのか?これは簡潔に言うと火災から生命や財産を守るために定められているものです。火災は人々から多くのものを奪ってしまいます。火そのものだけではなくそこから発生する一酸化炭素など、ものの数分で人の命を奪い、そして財産を焼きつくしてしまいます。それを防止するためにできることはさまざまですが、法律でしっかり定められている消防法です。
火災の予防、警戒、鎮圧で人々の生活を守る、そんな法律となっています。そんな危険物は表にされており、試験でも出るような履修必須のものになっています。それをざっくりとご説明するならばまず危険物には第1類~第6類まであり、それぞれ項目があります。まず第1類の酸化性固体、これは可燃物の燃焼を促進させる固体です。強い酸化剤であり加熱、衝撃、摩擦によって発火や爆発の危険があり、形状は無職の結晶、白色の粉末であることが多いです。水より重く、水に溶けるものであることが多いとされています。そして次に第2類可燃性固体、これは火災で着火しやすいもの、低温でも引火しやすいものです。
酸化剤と混合すると発火や爆発の危険が高く、注意するべきものとなっています。第3類は自然発火物質・禁水性物質、第4類は引火性液体、第5類は自己反応性物質、第6類は酸化性液体と項目が並んでおり、専門的な知識を入れるためにようやく触れるような言葉ばかりで非常に難解です。これらを一般人がしっかり理解して取扱いに気をつける、というのはとても難しいものです。それを簡略化して標識にしたのが危険物標識で、詳しい内容を知らなくても危険である、そしてそれがどうしたら危険になるのか、というのを示してくれているのです。全ての人が専門知識を持っている前提では動けないもの、なので危険物標識ではこれら消防法で定められたことを簡潔に表記しています。
危険物標識のデザインについて

危険物は取扱いを間違えると本当に恐ろしいことが起こります。消防法で定められたものをきちんと伝える、その大事な役割を危険物標識は担っています。そしてそれはデザインで構成されており、人に直感的にわかるように工夫されているのです。そしてそのデザインは一新されることはそうないものの、細かく色相や明るさなどを改正していき、よりわかりやすくなっていきます。そんな危険物標識によく使用されている色は赤や黄色、そして対比色である白黒も利用されています。色の情報というのは人間にとって非常に大きく、波長が長い赤は特に前面に出ているような感覚があるのです。
全面に出ている=よく目立つので、緊急性のある項目にはよく赤を使用されています。そして危険物標識にも赤はよく利用されており、火気厳禁も危険物標識に含まれていますが赤をベースに白い文字でわかりやすく、認識しやすくされているのです。赤は警戒をするべき色として用いられており、危険物標識において欠かせない色となっています。そして次に黄色、危険を示す危険物標識には黒をベースに黄色を使用されています。これは車に貼り付けられているときもあり、それでもよく目立つようになっています。これも標識として十分な役割を果たせるように考えられたものとなっており、それが叶ってこうやって標識として利用されています。
標識は簡単な情報で十分に人々に危険や注意を知らせるもの、そこには工夫されたデザインが不可欠です。とはいえこれらは簡単に素人が手がけられるようなものではないもの、色を使用したからといって十分に機能するかどうかは別の話です。そのため自作のものを使うのではなく、標識を専門的に販売しているところで購入の上、正しい利用をおすすめいたします。視認しやすい色使い、フォントの使用などデザインの部分が標識には大きく関わっています。
危険物標識について

火災を予防する、という意味合いが大きい危険物標識、そしてこれは消防法をしっかり学んでいなくても意味合いが伝わり、危険を察知することが見込まれます。危険物は思っている以上に自分の身近に潜んでいるもの、上手に使うことで生活の役に立っていますが誤ればそれは火災の原因になってしまいます。専門的な知識を持っていなくても危険を察知して回避行動にでることは可能、そこからの対応についてはおいておき、まず危険物標識は自分の身を守るために大事な役割を果たしています。
普段なにげなく見ている標識の中に危険物標識は紛れ込んでいます。過剰に気をつけて神経をはりめぐらせるというわけではなく、危険物標識はしっかり目に飛び込んでくるように工夫されていますので、もし見かけたら注意を払い、標識の指示に従って回避することが大事です。それによって命や財産を守ることができ、普段の生活を身近な人と共に安心して過ごすことが見込まれます。